【血統書の見方】繁殖者名で分かる“本当に良いブリーダー”の見極め方
― 偽りの業者に騙されないために ―
ワンちゃんを迎えるとき、多くの方が「血統書付きだから安心」と思われます。しかし実際には、血統書があるだけでは安全とは言えず、悪質な業者が“血統書を利用して信用を作る”ケースも増えています。
そこで重要になるのが、血統書の中でも特に注目すべき 「繁殖者名(ブリーダー名)」 です。
この記事では、血統書の正しい見方と、偽りの業者に騙されないための対策まで詳しく解説します。
■ 血統書とは?
血統書(主にJKC発行)は、犬の家系図です。
記載されている内容は次の通りです。
この中でワンちゃんの健康・未来に最も関わるのが「繁殖者名」です。
■ 血統書で一番大事なのは“繁殖者名”
血統書は情報が多くて難しい印象がありますが、まず確認すべきはただ一つ。
▶
繁殖者名が信頼できるかどうか
理由は非常にシンプル。
そのブリーダーの理念・繁殖方針・遺伝対策・親犬の扱い方・育成環境が、その子の将来をすべて左右するため です。
■ 信頼できる繁殖者の特徴
以下の項目が血統書の「繁殖者名」から推測できます。
系統管理がしっかりしている
ティーカップ・タイニー・ドワーフなどの系統は特に重要。
こうした“ブリーダーの長年の努力”は血統に現れます。
■ 【重要】偽りの業者の特徴
血統書を使って“良い犬に見せる”悪質業者も存在します。
以下に注意すべき行動をまとめます。
① 血統書だけを強調してくる
本当に良いブリーダーは
「血統書は当たり前」
「健康・育成・親犬」を重視します。
逆に悪質業者は
② 実際の親犬を見せない・会わせない
これは最も分かりやすいサインです。
これらはほぼ 中間業者 か 繁殖環境が悪い業者 です。
③ ワクチン証明、マイクロチップ番号に不自然な点がある
④ 明らかに市場価格とかけ離れた安すぎる価格または異常に高額な価格
健康に育てるためには
“異常に安いワンちゃん”は必ず理由があります。
■ 偽りの業者に騙されないための対策
これからワンちゃんを迎える方のために、実際に使えるチェック項目をまとめます。
▶【対策①】繁殖者名を検索する
まずはネット検索。
信頼できる犬舎なら
情報がまったく出てこない場合、危険度が高いです。
▶【対策②】見学時に“親犬に会わせてもらえるか”を確認
親犬に会えないのは最大の赤信号。
繁殖環境が健全な犬舎は
「ぜひ見てください」と堂々と見せます。
▶【対策③】ワクチン証明とマイクロチップ番号の確認
これらが自然かどうか必ずチェック。
▶【対策④】遺伝病検査の結果書の提示
健康に自信があるブリーダーは
必ず説明できます。
▶【対策⑤】契約内容・保証内容を確認する
悪質業者はここを曖昧にします。
ここがしっかりしているかは非常に重要です。
■ まとめ:血統書の価値は“繁殖者名”で決まる
血統書そのものではなく、
「誰が繁殖したか」=繁殖者名が最も大きな意味を持ちます。
繁殖者名が信用できれば
逆に、繁殖者名が不透明な場合や、その犬舎と別人の場合は、どれだけ血統書や価格をアピールされても信用すべきではありません。
家族として迎える大切なワンちゃんのために、
ぜひ血統書を受け取ったら 最初に「繁殖者名」を見る習慣 をつけてみてください。